〔199〕高千穂峰 (1,574m)

標高差:604m

2008年04月27日(当時58歳)


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鹿児島県霧島市霧島田口
ウィキペディアから
 高千穂峰(たかちほのみね)は、宮崎県と鹿児島県の県境に位置する複合火山。標高は1,574mで、霧島連峰の第二峰。 典型的なコニーデ型の主峰に、西部に活火山である御鉢(おはち)、東部に二ツ石の側火山を持った美しい山容を示し、霧島屋久国立公園に属する。 霧島連峰の第一峰である韓国岳が山塊中の一峰であるのに比べ、高千穂峰は都城盆地他平野部から直接望まれ、都城盆地にしばしば発生する雲海に対し山頂部が島に見えることから霧島の名の由来ともなったとされる。 天孫降臨神話の地とされており、山頂にある青銅製の天之逆鉾が御神体として崇められている。
Road Map :宮崎県側のえびの高原から霧島山麓沿いに県道を走り鹿児島県側の高千穂峰河原に入る。
Route Map:高千穂河原から御鉢を経由してピストンとする。山頂からは下山用道在り。
日本二百名山』 神々の住む山に登る。  
高千穂峰を登り終えて
  今日、百名山の韓国岳と二百名山の高千穂峰を登った訳だが、自分の感想としては高千穂峰の方が印象が良かった。 本来は ”霧島山”として全縦走するのが本質とは思うが・・・
今日の温泉
  霧島神宮の周辺には霧島温泉街があり、多くの温泉宿の中から”登山口温泉
300円に入った。 民宿の様な温泉であり、浴室は2階、露天風呂は3階屋上となっていた。
祖母山登山口に移動
  酷道265号線を走り抜き、天岩戸神社のある県道7号線を通り、尾平越トンネルを抜けるが、その先は崩壊で通行止めとなっていた。 いつもは道路状況を調べてから乗り込むのであるが今回は調べていなかった。 大分側から7号線に入る方法もあるが、日は暮れており今から回り込むには遅過ぎるのと、大分側から登山口に通行出来るかは不明なので、今日はここで車中泊とし、明日の朝、考えることにする。

  韓国岳から高千穂峰まで縦走してみたかったが、タクシーで戻るのは高く付くし、バスにも乗りたくないので、霧島スカイラインを車で移動して高千穂河原に入った。高千穂河原の駐車場は有料で410円取られるので付近の空きスペースを探したが、600m離れた所にしか駐車スペースが無かったので泣く泣く有料駐車場に停めることにした。

−−− 駐車場 御鉢 背門の丘 山頂
登り 9:44 10:32 −−− 11:08
下り 12:18 −−− 11:33 11:25
登り:1時間24分、下り:53分、トータル:2時間34分(休息時間含む)
”高千穂河原”の広い有料駐車場(410円)。  綺麗なトイレ、食堂、ビジターセンターがある。
ミヤマキリシマが咲く頃にはこの駐車場が一杯になるらしい。
”高千穂峰”への登りは駐車場奥の鳥居のある広い参道から始まる。
真っ直ぐな参道の奥には神さんが降り立った地点なのか、読めない文字で何やら
書いてある所に着いたが見には行かなかった。 登山道は鳥居の右側に伸びる。
確かに車で走っている時に ”霧島神宮”の前を通った。
下山後、暇なら覗いてみることにする。
”霧島神宮跡地”からは石畳で整備された嫌な道が続く。
自分は高山帯の山、火山性のが好きであり、憂そうとした樹林帯の山は好きではない。 今日は期待が持てそう。
整備された道を20分程歩くと、打って変わって溶岩肌のガラ場の道に変わる。 前方に見えるのが ”高千穂峰”の山頂と思っていたが、
あれは ”御鉢”の火口縁だった。
”御鉢”への登りは急登なザレ場であり、小さな石ころで滑り易い。
振り返ると終始、大展望が得られた。
人気の山の様であり、多くのハイカーが息を切らしながら登ってくる。
下に見える緑の部分までは緩やかな道であり、
境目からは斜度がきつくなってきた。
48分にて大きな火口である ”御鉢”に着く。 振り返ると ”韓国岳”からの縦走尾根が一望出来た。
一番手前が ”中岳”(1,332m)で奥へ ”新然山”(1,239m)、最奥に ”韓国岳”(1,700m)へと続く。
”御鉢”の向こうから顔を出しているのが ”高千穂峰”。
中々ピラミダルな形をしている。
”御鉢”は池になっていないのが残念であるが、雄大な景観を見せてくれた。
”御鉢”回りは通行禁止となっており、行く人は見掛けない。
ハイカーが居なければチャレンジしてみたいが、この目撃者の多い中で行くのは躊躇してしまった。
”御鉢”を半周程して少し下るとお宮のある鞍部に着く。
ここから ”高千穂峰”への登りが始まり、”御鉢”への
登りと同じくここも直登であった。
崩壊した山肌には色を変えながら積層した
理科の教材の様な火山灰土の堆積が見られた。
山頂が見えると ”なんじゃこれ!”と思うほど沢山の自衛隊員が
集合していた。 60名の新兵(?)の訓練登山らしく、
整列して記念撮影をしていた。
”高千穂峰”への登り途中から ”御鉢”を振り返り見る。 赤いザックのハイカーは宮崎から
来られたじじぃーで ”御鉢”から同じペースで登って来た。 (俺のペースが遅かっただけ)
1時間24分にて ”高千穂峰”(1,574m)に着く。
山頂標識前は自衛隊員が陣取っているので、割り込んで横から標識を
撮った。 自衛隊の記念撮影に俺のけつが写っている可能性大。
”御鉢”をバックに記念撮影。
気温が低く風があるので涼しいが、完璧な日焼け対策をしておいた。
山頂からは360°の大展望が得られるが、連日のもやで
綺麗に見えなかった。 ガスの中で頭だけ出している桜島も望めた。
17分程、山頂で展望を楽しんだ後に下山する。 下山し始めると
直ぐに縦走して来た函館のハイカー、川口さんと会えることが出来た。
どこかで再会出来ると思っていたが、こんなに早いペースとは思って
いなかった。 縦走はきつくなく楽しめたらしい。
彼はこの後、函館に帰ってしまう。
下山していると、後ろから60名の自衛隊員に追立てられ、ひき殺されそうになったので、止まって先に行ってもらう。 隊員は体力しかない様な若いガキばかりで、転げ回りながらも早足で下って行った。
眼下に ”高千穂河原”の駐車場を見ながら下山して、
53分にて駐車場に戻る。  好きなタイプの山だった。
下山後 ”祖母山”に移動中、R223沿いの ”御池”から ”高千穂峰”を見る。 R265に入ってからの ”祖母山”への道のりは過酷なものであった。 四国のR439と同じく、
相当な酷道であった。
2008年度の九州の山遠征
04/26 04/26 04/27 04/27 04/28 04/29 04/30 04/30
開聞岳 桜島 霧島山 高千穂峰 祖母山 大崩山 由布岳 阿蘇山
  後日、凾館の川口さんから送って貰った 写真
今となっては ”新燃岳”の噴火前の貴重な写真となった。
たかちほみね
下山時には ”御鉢”を周回する予定であったが、強く立入禁止となっており、
ハイカーも多いことから ”御鉢”の周回は諦めた。